(ちょっとそれっぽく解説してみますw)
舞台は星間戦争に敗北し、高度に発達した文明が一度滅びた後の地球。
地下深くの秘密基地に生き延びた僅かな人々をのぞき、母なる星には廃虚と文明を忘れ去った人々だけが残された。
彼らはかつて地球を支配した一族の末裔。
もともとは遺伝子改造により生まれ、その常人を超えた能力により「神」と呼ばれ君臨した。
戦争と滅亡を引き起こした元凶であるが、戦乱の後、荒廃しきった地球の整備と管理に携わったのも彼らであった。
だが能力の代償は重く、滅びの道を辿る彼らは次第に子孫を作れなくなっていた。
だから「彼」は科学の力で後継者を造ろうとした。
一族の最後の生き残り。成長すら叶わず、少しずつ時に蝕まれゆく肉体を抱えながら。
理想の存在、夢のこどもを作ろうとした。
彼の果たせなかった使命を、惑星の未来を、そして野心を託すために。
こうして27号は生まれた。しかし「彼」は27号の完成を見届けない。
彼は突然実験を断念し、地球を去る。全てを棄てて、残りの人生を他の場所で生きることにする。
27号のことも、廃棄したつもりでいた。
かつて彼があれほど夢見た――――美しい怪物を。
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線画は1994年 2008年11月にフォトショップで加工してUp
台詞はほぼ当時のものを採用